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2009年 05月 26日

沈黙の尻別川

月曜は代休だった。
まだまだ水位が高いのは分かっているのだけれど、尻別川の様子が気になる。
とにかく行ってみよう。
僕は、峠に向かってクルマを走らせた。
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今年も何度この踏切を渡るのだろう。
川に向う途中の畑では、農家の方たちが作業をしている。
「こんにちは」挨拶を交わす。
あたりまえの事だけれど、気持ちがいい。
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やがて笹濁りの川が見えてきた。
遠目に見ても流れが早いのが分かる。
予想通りまだ水位は高く、あと20cmは低くなって欲しいところだ。
それでもここでロッドを振れる季節になったことは嬉しい限りだ。
僕は一人ロッドを振り続ける。
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何も起こらないまま時間が過ぎてゆくのだけれど、僕の心は穏やかだ。
河原の石に腰掛けて、煙草を取り出す。
ただぼんやりと川の流れを眺める。
今、ここは僕だけのためにあるのだ。
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鱒に出会うことはできなかった。
あたりらしきものも無かった。
もう少し水位が落ち着いたら、今度は仲間と一緒に来てみよう。
7gスピナーをルアーケースに仕舞い込み、クルマに戻った。
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by abu-z4 | 2009-05-26 21:50 | 釣り | Comments(2)
2009年 05月 17日

朱鞠内湖のアメマス

僕は湖の釣りが苦手だ。
去年初めて阿寒湖でまともな釣ができたけれど、それまでは鱒釣りをしたと言えるような一匹に出会うことはなかった。
今年も阿寒湖では良い釣りができた。
でも、決して湖での苦手意識が解消されたわけではない。
阿寒湖だけは、特別なのだと思っている。
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                             photo by Mr.Yun

そんな不安な気持ちを抱え、土曜の未明、僕にとっては2年ぶりの朱鞠内湖へ向った。
渡船で渡った北大島は、波も無く穏やかな表情で僕たちを迎えてくれた。
寒さだって思ったほどではない。
と思ったのも束の間、次第に風が強まり波が立ち始める。
何となく先週の阿寒湖を思い出してしまう。
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風裏に回りこみポイントを捜し歩く。
同船した人達に出会い様子を伺ってみると、既に50cmクラスのイトウを釣ったとの事。
早朝、渡船までの時間待ちの間、取水崎でロッドを振っていた時、僕のミノーにチェイスしてきた50cmほどの大きな頭をした魚の姿が脳裏をよぎる。
ひょっとしてあの魚はイトウだったのだろうか?
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ようやく僕のキャストしたスピナーに反応がある。
30cm強のシルバーメタリックボディーのその魚は、僕が背中のネットに手を伸ばした瞬間、ルアーを振り払い僕の足元から去っていった。
友人は、サクラマスを釣ったと言う。
僕が先ほど逃げられてしまった魚は、サクラマスだったのだろうか?
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何故か先週の阿寒湖釣行の際、風上に向かいキャストを繰り返し良い釣りができたことを思い出す。
僕は最初のポイントへ戻ることにした。
ゆっくりと一歩ずつ底を確かめながらウェーディングした。
前浜が遠くに見える風上に向かい、思い切りスプーンをキャストする。
風に押し戻されそうになりながらも、13gのスプーンはシュート気味にやや右に曲がり着水した。
リトリーブは早くも無く遅くも無い。
何かに当ったような違和感をリトリーブ直後に感じる。
一瞬躊躇いながらもリトリーブを続けると、グググンと明確なバイトがロッドに伝わった。
丸々としたボディーに小さな顔、イワナのように小さな白点を纏ったアメマスが岸に横たわった。
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その後も続けてアメマスが反応してくる。
同行の仲間も、次々とアメマスやサクラマスを釣上げる。
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続いていたバイトも徐々に静まり、渡船が迎えに来る時間がやって来た。

僕は今回の釣行が、とても不安だった。
きっとまた何も起こらないまま1日が過ぎていくのだろうと思っていた。
過去に朱鞠内湖での釣がそうであったように。
だけど阿寒湖でのアメマス釣が、少々僕に自信を与えてくれたようだ。
この日の僕は、自分のキャストに迷うことがほとんど無かった。
そして、美しい朱鞠内湖のアメマスに出会うことができた。
僕の湖での釣りの、とてもゆっくりで小さな進歩かもしれないが、大きな意味のある一日になった。
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by abu-z4 | 2009-05-17 15:10 | 釣り | Comments(4)
2009年 05月 10日

ヤイタイの崎で過ごした12時間

土曜日早朝、僕にとって1年ぶりの阿寒湖。
僕たちは午前5時から午後5時までの12時間、ヤイタイの崎で過ごした。
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ほぼ無風で柔らかな光の朝日が昇り始めた頃、キャストを開始した。
ネオプレーンのウェーダーを修理に出してしまった僕は、夏用のウェーダーを着用している。
いくらアンダーウェアやオーバーパンツを着込んでも、ウェーダー越しに伝わってくる早春の阿寒湖の水は、僕の体温をどんどん奪っていく。
陽が更に昇り気温が上昇するまでの間、ウェーディングしては岸辺に戻りを繰り返し、完全に冷え切ってしまうのを防ぐことに意識を奪われ、釣りに集中できないまま時間だけが過ぎていった。
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何時もそうであるように、同行の仲間は順調にアメマスと出会っているようだ。
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やっとフッキングにもちこんだ一匹目は、目的のアメマスではなかった。
ジャンプを繰り返すシルバーの魚体は、遠目に見るとニジマスのようでもありサクラマスのようにも見えたが、引き寄せてみるとそれは大きな瞳を持ったヒメマスだった。
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少し早めのランチをとり始めた頃、徐々に風が吹き始め湖面は波に覆われ始めた。
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僕は去年初めてここを訪れた時のことを思い出し、ミノーで中層を探ってみることにする。
その時も風が強く打ち寄せる波は、まるで海のようだったことを思い出す。
反応はあるのだけれど、ショートバイトが続きなかなかフッキングしてくれない。
やっとリトリーブ終了直前にミノーを咥えてくれたのは、25cmほどのかわいいアメマス。
良いサイズのアメマスもチェイスしてくるけれど、見切ってしまうのかUターンしてしまうのが何度も確認できた。
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                             photo by Mr.Yun

去年から気になっていたけれど、それまではいつも誰かしら立っていた所謂馬の背ポイント。
ヤイタイ島を真正面にして立つそこに、何故か誰もいない。
僕は底の状態を確認しながら、その先端に向かって進み、ヤイタイ島に向かって思い切りキャストした。
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それからは、幾度もアメマスが僕のキャストするミノーにバイトを繰り返した。
それまでの10時間余りがまるで嘘のように、リトリーブするミノーを追いかけてくるアメマスの様子が手に取るように分かる。
終わってみると、去年よりも多くのアメマスに出会うことができた。
諦めずに最後までキャストを繰り返して、本当に良かったと思う。
帰りの船が迎えに来た頃には、腰も肩も肘も痛くてボロボロの状態になっていたけれど、気分だけは爽やかだった。
また来年、ここに立てることを願った。
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by abu-z4 | 2009-05-10 22:06 | 釣り | Comments(12)