<   2008年 11月 ( 1 )   > この月の画像一覧


2008年 11月 26日

初冬の十勝川で6週間ぶりにロッドを握る

僕にとって6週間ぶりの釣行となった十勝川は、例年のような寒さに身構えていたにもかかわらず、比較的穏やかな表情で僕たちを迎えてくれた。
d0075843_2056547.jpg

とは言っても、早朝の河原で準備する皆の息は白い。
それぞれが、逸る気持ちを抑えるかのようにゆっくりとロッドにラインを通す。
久しぶりにロッドを握る僕は、期待感というよりは寧ろ緊張感にも似た不安に襲われる。
果たして、まともなキャストができるのだろうか・・・・・・・
d0075843_20575059.jpg

徐々に気温が上がりガイドに着いた氷が解け始める頃には、それまで思うように飛んでいかなかったミノーが徐々に距離を延ばし、僕が想像するアメマスが居るであろう所までなんとか到達するようになった。
いつも冬の十勝川でするように、ややアップ気味にキャストしたミノーが徐々に沈みだし、正面に流れてきた頃には、川底をコツコツと叩き出す。
やがてターンオーバーが始まるその時、グゥンというアメマスらしい明確なバイト。
大きく持上げた僕のロッドに、アメマスの躍動感が確実に伝わってきた。
ここのアベレージサイズよりはやや小振りながらも、おそらく海から戻ってきたと思われる綺麗でふくよかなプロポーションの一匹に、それまでの不安と緊張が一気に解ける。
d0075843_20582183.jpg

陽が高く昇り始めた頃には、今回ご一緒した全ての人のロッドを十勝川のアメマスたちが撓らせることになった。
隣り合わせでロッドを振っていた、今回初めてご一緒した新しい仲間のロッドも弧を描いている。
口元からは笑みがこぼれ、楽しさと嬉しさが伝わってくる。
d0075843_2102672.jpg

d0075843_2111296.jpg

日高山脈に太陽が沈みかけた頃、友人のアドバイスに従いディープダイバーを岸際までリトリーブする。
ティップから5~6m程のところまでリトリーブしてきた時、それまでにない重く川底に引き込まれそうな、まるで根掛かりのようなバイト。
フッキングした瞬間からロッドは大きく撓り、アメマスの力とリールのドラグの強さがバランスし合い、ハンドルはジリジリと音がするだけでラインが回収されない。
僕はかまわずリールのハンドルを回し続ける。
やがてドラグの強さがアメマスの力を奪い取り、少しずつ浮き上がってきた。
やっと姿を現したそれは、僕にとって十分すぎるほどのサイズだった。
d0075843_214020.jpg

d0075843_2141845.jpg

d0075843_2145024.jpg

想像していた以上に楽しんだ初日。
大勢の釣り人が夕食に集う頃には、僕は心地よい疲労感に包まれていた。
皆の笑顔が、今日一日満足のいく釣りであったことをうかがわせる。
初めてお会いする方々とも次第に緊張が解け、話しが尽きない。
何かの本で読んだのだけれど、英国人は口数が少なく特に初対面の人とは話したがらないそうだ。
けれど、趣味が一致することが分かると、それまでとは一変して昔からの友人であったかのように振舞うという。
その夜は、ふとそんなことを思い出して、つくづく趣味って、釣っていいもんだなぁ、と思った。
d0075843_22462315.jpg

2日目も天候に恵まれ、十勝らしい乾いた空気の中、皆は昼までの残った時間ロッドを振り続けた。
僕は、その日3匹目のアメマスに出会えた時点でロッドをたたむことにした。
自分にとっては、もうこれ以上望む必要がなかったし、体力の限界だと思ったからだ。
と同時に、年内にもう一度訪れることが出来ることを願わずにはいられなかった。
[PR]

by abu-z4 | 2008-11-26 21:56 | 釣り | Comments(17)