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2008年 07月 22日

帰郷

連休最後の月曜日、僕たちはまるでふるさとに戻るような気持ちで尻別川に向った。
不安も過度な期待も無い、ごく普通の気持ちで。

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                           photo by Mr.Yun

Yunさんは、早速大きな鱒を掛けたけれど、逃げられてしまったらしい。
shuさんと僕には何も起こらない。
こんなこともごく普通に感じてしまう。
ここに来ると、何が起きても不思議ではないし、何も起こらなくても不思議ではない。
やっぱり尻別川だなぁ、と納得してしまう。

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それぞれが思い思いにこの場所でくつろいでいるような、そんな時間が延々と続く。
そして、何も起こらないことに納得して移動する。

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移動の場所もはっきり決まらないままクルマはスタートし、以前に行ったことがあるポイントに、なんとなく寄ってみようということになった。
クルマは、川が見渡せる真正面に止まった。
今のは、何だろう?
大きな鱒がジャンプした。
僕たちは、何匹もの大きな鱒がジャンプする対岸の岸際にキャストを繰り返す。
そして何も起こらないまま、一人また一人とクルマに戻っていく。
クルマで待つ二人は残った一人のキャスト眺め、その鱒が何なのか明かしてくれることを期待するけれど、やはり何にも起こらなかった。
やっぱり尻別川だなぁ、と納得し帰路につくのだった。
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by abu-z4 | 2008-07-22 22:06 | 釣り | Comments(2)
2008年 07月 20日

十勝で逢いましょう

最後まで迷ったけれど、Yunさんと僕は彼らの待つ十勝川へ向った。
迷ったのは前日からの雨が心配だったのと、尻別川の状況が気になっていたから。
峠を下ったコンビニには、夏には一緒に過ごす約束をしていた110-kenさんakiranさんが既に到着していた。
akiranさんとはご一緒するのが月例化しているし、110-kenさんとも何度もご一緒させてもらっているので、再会を喜び合っても堅苦しい挨拶は必要ない。
川を前に準備を始めている時も、自然とジョークが飛び交う。
少し増水した笹濁りの川を眺め、今日も1日楽しく安全に釣が出来ることを願う。
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グッドサイズとはいかないけれど、それぞれが十勝特有の激しいジャンプを繰り返すレインボーとのやり取りを楽しんでいる。
それも、徐々に濁りがきつくなり水位が上昇するにつれ途絶え始め、昼頃には殆ど反応が無くなってしまった。
こうなったら、午後からご一緒することになっている地元のjockさんを待つしかない。
ここ十勝川では、彼抜きで今の僕たちの釣りは成立しなかっただろう。
シーズンを通し、多くのポイントと情報の提供を受けてきたのだ。
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jockさんと合流した頃には更に濁りは増し、キャストしたルアーは足元に戻ってくるまで確認できなくなっていた。
状況が好転する見込みのない中jockさんのアドバイスに従い、ルアーが完全に流れきり逆引き状態になっても、岸際をゆっくりとリトリーブしてみる。
すると、比較的流れの弱まった岸際で、小型ではあるが数匹のレインボーが反応してきた。
でも、朝から繰り返しているように、ジャンプされてはことごとくブレーク。
とうとう最後のポイントにたどり着いてしまった。
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チャコールグレーの雲が北の空を覆い始め、今日の釣がそろそろ終わりに近づいてきた頃、
ようやく僕のロッドに確実な生命感が伝わる。
決してグッドサイズとはいえないけれど、躍動感はサイズ以上のものを感じさせる。
今日1日数え切れないほどのブレークを繰り返した僕は、これ以上ないほど慎重に河原に引き上げた。
まるでアワビカラーのような頬をもつレインボーの口には、皮一枚のところでフックが掛かっていた。
振り返ると、jockさんが笑顔で立っていた。
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by abu-z4 | 2008-07-20 20:48 | 釣り | Comments(8)
2008年 07月 14日

河原でブランチ

日曜日、僕にLFを教えてくれたNakaさんと、1年振りに日高の川を訪れてみた。
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週末の雨が影響しているのか、この時期にしては若干濁り気味で少々水位が高い。
それでも直ぐにNakaさんは、小型だけれど綺麗なブラウンをキャッチ。
無駄な力が抜けたシンプルな動作は、瀬の中で浮き気味になるルアーを上手に押さえ込み、
活性の低い鱒を誘い出す。
一方の僕は、全くのノーバイト。
まだロッドを振りだして1時間余りだが、久し振りに会えたのだから河原で早めのブランチとする。
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食事もワインもテーブルもチェアも全て用意されていた。
僕はLFだけではなく、こんな楽しみ方もまたNakaさんから教えてもらったのだった。
美味しい食事とワインで会話も弾み、時間の経つのも忘れてしまう。
曇っていた空もいつの間にか晴れ間が広がり、気温はどんどん上昇していく。
そろそろ僕も鱒の感触を味わいたくなってきた。
ロッドを片手に再び畔に立つ。
今度は僕のロッドを、やはり小型だけれどブラウンが震わせる。
これで2人共十分満足してしまうのだ。
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僕の原点のような釣り。
一番の目的は鱒の大きさや数ではなく、釣りを通じて友人と楽しい時間を過ごすこと。
そのためにはチョッとした心遣いと準備が必要だけれど、とても心癒される幸せな気分になることは間違いない。
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by abu-z4 | 2008-07-14 09:37 | 釣り | Comments(4)
2008年 07月 06日

夏の十勝川

僕は、目の前にある浅く変化の少ない所謂チャラ瀬に立っている。
見つめる先は、畳1枚分ほどの岸沿いの深み。
そこはブッシュが覆いかぶさり、普段の僕だったら見過ごしてしまうような小さなポイント。
数年前、静内川で同じようなポイントから、グッドサイズのブラウンがバイトしてきたことを思い出していた。
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土曜の早朝十勝川上流域に到着した僕たちは、期待したグッドサイズのレインボーに出会えぬまま、中流域の3番目のポイントに到着していた。
早朝はレインウェアを羽織っていても震えてくるほど寒かったのに、陽が高く昇るにつれ気温はどんどん上昇し、既に30℃を超えている。
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中洲で分断された流れは、一つは川幅の狭い強い流れ、もう一方はやや広くダラダラとしたチャラ瀬。
瀬尻で反応を得られなかった僕は、歩きやすいチャラ瀬を下っていた。
あれじゃ狭すぎるかなと思いながらも、どうしてもその畳1枚分ほどの深みが気になってしょうがない。
7gスピナーを取り出し、深みの中心にキャストしてみる。
ロッドを高く持上げラインが手前の流れに引っ張られないようにし、ほんの数秒間ルアーが沈むのを待った。
待ちすぎると根がかりをしてしまうし、早すぎると表層をトレースすることになってしまう。
少しロッドを煽りリトリーブを開始する。
と同時にググゥンというレインボーらしき力強いバイト。
でも次の瞬間、スピナーは表層に姿を現しリールのハンドルには、ただブレードが回転する抵抗だけが残っていた。
あきらめ切れない僕は、深みの上流側のブッシュが覆いかぶさる隙間を狙いキャストする。
対岸の枝に引っ掛かったり、手前過ぎたり、3投目にやっと目的のポイントにルアーが着水した。
先程よりも1mほど上流側なので、幾分長めに沈むのを待つ。
リールハンドルを回わしスピナーのブレードが回転し始めた瞬間、ググッンというバイトを感じた直後、50クラスのレインボーが1m以上高くジャンプした。
深みから出てきたレインボーは浅い流れを下流に走り、またも高々とジャンプ。
その瞬間、7gスピナーは持ち主めがけて飛び帰って来た。
足元に落ちたスピナーを見下ろし、僕はガックリと肩を落とすしかなかった。
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気持ちを切り替え仲間が居る下流へ、ストラクチャーや小さな深み、或は岸沿いのオーバーハングしたブッシュ下を丹念にキャストしながら釣り下る。
殆どその都度レインボーは姿を見せるのだけれど、グッドサイズのものは同じようにジャンプしてブレークしてしまい、キャッチすることが出来ないまま仲間の元にたどり着いた。
仲間が河原で休む目の前には、倒木が幾重にも重なり、その脇を深くトルクのありそうな流れが、いかにもという感じで待ち構えている。
多分FFでは、手前の流れが広くしかも強いためにフライを十分沈めることは難しく、上流側から倒木下の深みにフライを送り込むしか方法はないだろう。
そうすると、倒木の下流側ではフライは流芯に向かい倒木下から離れてしまう。
僕は、倒木の下流側に出来るだけギリギリにルアーをキャストし、ラインテンションが掛からないようロッドを高く持上げ、ルアーが真下に沈むようにコントロールした。
十分沈むのを待ち、ルアーが浮かないようにゆっくりとリトリーブを開始する。
ルアーが流芯方向へ動き出すと、かすかに魚がルアーに触れたような感触がハンドルに伝わった。
「ウウン、何か触れたぞ」思わず声が出た。
直後、「キターッ」。
おそらくレインボーと思われるその魚は、流芯へ走り僕のロッドを撓らせる。
ドラグが効いて引き寄せられななかったのは、調整が緩かったからなのか流れが強いからなのか、それとも大きな鱒なのか。
それでも徐々に魚は寄って来ているように感じた。
次の瞬間、瀬のど真ん中でギラッとグッドサイズの魚が反転するのが見えた。
ロッドは直線に戻り、ルアーだけが表層をヒラヒラ泳いでいる。
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結局、僕が望んでいたようなレインボーには出会えずじまいだったが、次回の十勝川釣行に何らかのヒントと可能性と課題を残す結果となった。
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by abu-z4 | 2008-07-06 19:31 | 釣り | Comments(8)