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2006年 09月 26日

ハイ スピード ドライビング

今や、毎日の生活に欠かせない自動車。
通勤や買い物、週末の釣り、目的や好みは人それぞれだ。

僕が自動車を選ぶ時、最も大事にしているのがデザイン。
気に入ってしまうと、少々使い勝手が良くなかったり信頼性に欠けていても、予算に見合っていれば手に入れてしまう。
たとえそれが大好きな釣りに不便であっても、全く使えないわけではない。
自分用に何台か持つことが出来れば幸せだけれども、それは叶わない。
大事なのは、人を乗せたり荷物を運んだり快適性等ではなく、自分が気持ち良く乗れるか、ただそれだけ。
幸運な事に妻の自動車は、歴代彼女の好みにより小型の一般的な自動車を選んでいるので家族用には不自由しない。

デザインの好みはあるが、一定のスタイルに定まることが無く、ハッチバックやクーペ、今現在所有しているオープン2シーター、様々である。
不思議と普通のセダンというものを、免許を取得してから34年、一度も所有したことが無い。
これは、デザインが良いと思うセダンが一度も無かったという訳ではなく、ただ自分に似合わないと思っているからだ。

気に入ったデザインの自動車を入手すると、今度はその性能を自分なりに十分引き出したくなる。
そのためには、教科書が必要だった。
「カーグラフィック」、小学校高学年に始めて出会い、以後40代半ばまで読み続けた僕の自動車に関する情報源。
その「カーグラフィック」を出版している二玄社から、「ハイ スピード ドライビング」なる本が出版されていることを知っていたので、免許を取ると直ぐに入手し、20代の頃は何度も読み返した。
ハイ スピード ドライビング_d0075843_2138183.jpg
これは、ポール フレール氏が著したもので、カーグラフィック初代エディターの小林彰太郎さんが訳している。
表紙には、ル マンを走る250LMとアルピーヌ、モンテの雪道をドリフトするコーティナ ロータス、これだけで僕は参ってしまう。
「正しい操縦の基礎」から始まり、操縦に関するあらゆる知識が理論的に説明されていて、感が鈍く不器用な僕にはとても参考になった。
30代には、サーキットで行われるタイヤメーカー主催のドライビングスクールに何度か参加したが、「ハイ スピード ドライビング」読んだ時ほど僕に影響を与えてくれなかった。
その頃既にこの本のおかげで、ある一定のレベルに達していたのだと思う。
ドライビングスクール終了後のフリー走行では、まずまずのタイムで走れたのだから。

僕はこの本を読んでから、どんな自動車を操縦しても楽しくなった。
それぞれの自動車の個性を感じ取れるようになったからだ。
たとえそれが貨物車だったとしてもだ。

最近、特に50代になってから老眼が進み、動体視力が落ちている。
だけど、ドライビングは釣りより肉体的に負荷をかけなくても楽しむことが出来る。
第一、ステアリングを握れないようじゃ、フィールドに行くことも出来ない。
ステアリングを握れなくなった時は、既にロッドも振れなくなっているだろう。
大袈裟ではなく、その時が人生の終わりだと決めている。
だから、80代になってもハイ スピード ドライビングを楽しんでいる、ポール フレールさんのように年をとっていきたいと、最近密かに思っている。

by abu-z4 | 2006-09-26 22:43 | 自動車 | Comments(2)
Commented by tokyo_terry at 2006-09-27 00:30
ABUさんのクルマへの思いが伝わってきますね、このエントリー。
ボクは、おっちょこちょいで運動神経がニブイので
あまりハイスピードドライヴはしませんが
クルマを自分の心地よいスピードで走らせるのは大好きです。
もちろん、その時はBGMが欠かせません♪
あ、もしかしてABUさんはハイスピードドライビングを楽しむときは
エンジン音とロードノイズがBGMになってるのかな(笑)
Commented by abu-z4 at 2006-09-27 19:27
こんばんは、terryさん。
カラヤンが12気筒フェラーリをブリッピングして、あまりの素晴らしい音に酔いしれてガス欠してしまった、なんて話があったけれど、そんなクルマを持つことが出来ない僕は、やはりBGMが必要です。
音楽については雑食ですが、最近はLOUIE VEGA、Erykah Badu、KING BRITT、INCOGNITOなんかがお気に入りです。
今年の夏は、Sergio Mendesのtimelessをよく聴いていました。
チョッと恥ずかしいのですが、BEYONCEは美人でSEXYで歌が上手なので好きです(汗)


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